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睦月の和くらし

月の名前 睦月



一月は新しい年の始めの月で、一月全てが「正月」と呼ばれたこともありますが、今では元旦から松の内までを指すようになりました。
一月の別名は、霞初月,初空月,初春月,初見月,のように初がつくもの、新春、王春、初春、開春のように春がつくもの、 太郎月、子日月,元月,初月,端月,のように、初めを意味する字がついたもの、などがあります。
中でも、「睦月」、「むつび月」、「睦まし月」、「睦びの月」と、「睦」という字を使った別名も沢山あります。
一月は年の始めに、親類縁者や知人友人が互いに行き来し集い、仲良く楽しく過ごす月。仲睦まじく過ごす月なので、 「睦」という字をあてたと思われます。
私の子供の頃には、お正月は遠方からの親戚縁者も集まり、大人数でにぎやかな宴会になったものでした。
大人たちは久闊を叙し、子どもたちは沢山の親戚からお年玉やお土産をもらえて、楽しく嬉しい特別な月が、一月睦月だったのでしょう。



鏡開き



鏡開きは、お正月に飾っておいて硬くなった鏡餅をかなづちなどで叩き開き、お雑煮やお汁粉などにして戴く日です。
鏡開きは元々1月20日が主流でしたが、江戸時代に徳川3代将軍家光がこの日に亡くなったので、 この日にお祝いをすることを避け、現在のように1月11日に行うようになりました。
武家では具足開き、商家では蔵開きとも言われ、この日で正月は終わり、仕事始めの日とされました。
鏡餅は、日本では古来より、神前に円形の鏡を祀っていたことから、文字通り円い鏡の形を模したとも、心臓の形や円満な魂をかたどったともいわれています。
又、鏡餅は年神様の神霊が宿る聖なる供物でもあり、歯固めの祈りを込めた硬い供物でもあります。
日本人の命を支える米で搗かれた鏡餅は、年の暮れから正月飾りとして供えられ、新年を一家円満で迎えられる歳神様のかたしろでもありました。
その歳神様は、皆に歳玉という歳を与える神でもあり、新しい年の運気を授ける神でもありました。
鏡開きでお雑煮やお汁粉などにして食される鏡餅は、新しい年を生きる生命力と運気を与えてくれる神聖で有難い食べ物なのです。



睦月の食の歳時記 春の七草



日本には古来より年の始めに若菜を摘み、新しい息吹を若菜から頂くという、若菜摘みという風習がありました。
この初春の若菜の中のセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを春の七草と呼びます。
これらの若菜は皆、閉ざされた冬の間に溜まった老廃物の排出が出来るもので、今でいえば、デトックス効果があるものです。
セリは、血液をきれいにし、高血圧や動脈硬化を防ぎ、整腸効果もあり、その名前に「競り勝つ」という意味をかけて、縁起物でもあります。
ナズナは、古くから民間療法で用いられてきた植物で、高血圧・解熱・便秘・利尿・解熱・止血作用に効果があり、骨粗しょう症の改善効果が期待されています。
ゴギョウは別名ハハコグサとも呼ばれ、お茶にして飲むこともあり、咳止めや痰切りなど、喉の炎症やむくみに効くと言われています。
ハコベラは、中国では古くから薬草として使われた植物で、利尿、止血、鎮痛などの効用があり、その名前から「繁栄がはびこる」として、これも縁起ものの植物です。
ホトケノザは、健胃・整腸作用、高血圧予防などに効用があるとされ、いただく際は苦味があるので、塩ゆでして流水にさらし使います。
スズナは、カブのことですが、その名が「神を呼ぶ鈴」として縁起物とされ、便秘や胃炎など、胃腸の調子が悪いときに食べられてきました。
スズシロは現代では馴染みの野菜の大根で、根が純白なので、スズシロと呼ばれるようになりました。根にも葉にも栄養が詰まっていて消化を促進してくれます。
ところで、古来中国では1月元旦は鶏の日、2日は犬の日、3日は猪の日、4日は羊の日、5日は牛の日、6日は馬の日、そして7日が人の日としていました。
この人日の日である七日に、唐の時代の中国では、七種菜羹という汁物を食べ無病息災を願ったという風習がありました。
この七種菜羹が、日本の若菜摘みと結びつき、室町時代以降、七草粥になったと言われています。
日本でも中国でも無病息災を願った風習ですが、この時期、消化によい七草が入った七草粥を食べるのは、実に理に叶っています。



睦月の風呂敷包み

新年のご挨拶は、紅白の斜め取りの風呂敷でお使い包みにしてお持ち頂ければ、初春を寿ぐお目出度さ満開です。




睦月のふろしき


お使い包みにした紅白斜め取りの風呂敷です。包み方によって赤と白が効果的に使える便利な風呂敷です。





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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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