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師走の和くらし

月の名前 師走



一年の最後の月、12月。
その別名は年の極まる月として極月(ごくげつ)や限り月(かぎりづき)、冬の終わりとして晩冬(ばんとう)、などがありますが、一番なじみ深いのは師走(しわす)でしょう。
「師走」の語源としては、年末は僧が仏事で忙しく走り回るから、という説がありますが、語源ははっきりしません。
ただし、日本書紀では「十有ニ月(しはす)」、万葉集では「十二月(しわす)」と表されたりと、古来より「しわす(しはす)」と呼ばれていました。
「しわす(しはす)」という言葉の由来としては、歳(とし)から「し」、果つから「はす」、合わせて歳が果つので、「しはす」となったとか、四季の果てる月の意味の「四極(しはつ)」だとか、こちらも色々な説が伝えられています。
ともかくも、何かとせわしない年末をあらわすにふさわしい別名といえましょう。



冬至とクリスマス



北半球で太陽の高さが一番低くなる日を冬至と呼びます。
暗く寒い冬の中でも、冬至は一番昼が短く、夜が長い日です。
赤道に近い暖かい地域以外の人々にとって、今と違い、電気もガスもない時代に、冬を越すということは大変なことだったに違いありません。
しかし、一年で一番暗く長い夜の冬至を過ぎれば、一日一日、日脚が伸び、日毎に太陽の光が注ぐ時間は増えていきます。
冬至は別名「一陽来復」とも言われ、暗く閉ざされた冬から、春を迎える新しい年が始まる希望の日でもありました。
ところで、今では日本の年中行事にもなっているクリスマスですが、実は冬至と深い繋がりがあるのです。
実はキリストの誕生日は聖書にも記されておらず、諸説入り乱れてはっきりしません。
そして、クリスマスの12月25日はキリスト生誕日と言われていますが、当初は違いました。
初期のキリスト教では、キリストの誕生日を救世主が世に現れた日を、キリストが洗礼を受けた1月6日とし、その後、イエスは生まれながらに救世主であったという解釈から、1月1日としました。
そして、西暦325年のニケヤ公会議で、12月25日と定めたと言われています。
なぜここで、12月25日という日が出てくるのでしょう?
そもそもその12月25日は、東方のミトラ教の祝日でした。
古代ローマ帝国では、紀元1~4世紀にキリスト教が盛んになるまで、ミトラ教が盛んでした。
ローマの人々は、ミトラ教の太陽神ミトラが、冬至の日に亡くなり、その三日後の25日に復活すると信じ、25日には盛大な祭りを行っていました。
また同じ頃、ローマには農耕の神サターンを祝うサトゥルナーリア祭もありました。
当時のローマ帝国はキリスト教を弾圧していましたが、コンスタンティヌス大帝は太陽崇拝を続けながらも、ミトラ教に代り、キリスト教を公認しました。
まだ新しい宗教であったキリスト教を広める指導者たちにとっては、太陽の復活する日をイエスキリストの降誕の日と結びつけることは喜ばしいことであったでしょう。
こうして、ミトラ教の祭日が、そのままキリスト生誕の日として受け継がれ、325年のニケア公会議で正式に12月25日がキリスト降誕の日と定められました。
又、古代ヨーロッパでは、ケルト民族やゲルマン民族の間で、冬至祭が行われていました。
北になればなるほど、太陽の光は貴重で、冬至の日はまさに太陽が死と復活の日。
暗い冬から春に向かいはじめる日を祝う冬至から、クリスマスは生まれたと言えましょう。



師走の食の歳時記 かぼちゃ



冬至といえば、かぼちゃです。
かぼちゃは、新鮮な野菜が採れない冬場、長期保存が出来、豊富なビタミンを含む優れた野菜です。
見た目はごつごつとしてビタミンとは縁遠いのですが、長期保存でも栄養分が減りにくく、皮膚を守り、感染症への抵抗力をつけてくれる栄養素満点の優れた野菜です。
体内でビタミンAに変わるβカロテンをはじめ、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、カルシウムや鉄分も含まれています。
かぼちゃの別名は南瓜(なんきん)です。
昔の人は「ん」が付くと「運」が上がると考え、南瓜のように「ん」が二つつくものは、より運気があがると縁起をかつぎました。
南瓜をはじめ、「にんじん」「れんこん」「きんかん」「ぎんなん」「かんてん」「うどん(うんどん)」を冬至の七草とも呼んで食べるようにしました。
これらは大体が日持ちがする食材です。
栄養やビタミンが不足しがちな冬場を、なんとか保存できる食材で乗り切ろうとした昔の人の知恵が感じられます。



師走の風呂敷包み ワイン包み

年末、忘年会やクリスマスパーティなど、お酒を飲む機会が増える時期。
ホームパーティーには是非、ワインや日本酒をお洒落なふろしきに包んでお持ちください。
ボトルの包みの中でも、ワイン包みなら見た目が華やかで、ラッピングとしてもお洒落で話題にもなりますよ。
 



師走のふろしき


大きなクリスマスツリーを飾らなくても、小風呂敷のツリーとトナカイ、ヒイラギで、お部屋にキャロルが静かに流れる雰囲気を醸し出してくれます。





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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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