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如月の和の住まい
日本の床の歴史 土間~板の間~畳

土間

日本の住まいの象徴といえば、何といっても畳の和室ですが、古代の横穴や竪穴住居では土の床、土間が床でした。
高床式は当初は穀物の貯蔵庫であったものが、次第にすまいとして使われるようになり、高床式住居となってから、板の床で起居するようになります。

板の間

板の床になると、履物を脱いでの生活になっていきます。
履物を脱ぐということで、土間と板の間の間には、家の外と内という境界、結界が出来たといえます。
履物を脱いで家に上がる生活になって、清潔にはなりますが、冬は暖かく、夏は涼しい従来の半地下の土間に比べ、板の床は直接寝るには痛いし、冷たい感触です。
そのため、横になり眠るために、断熱性のある敷物が必要になってきます。
土間でも使われていたであろう筵(むしろ)や茣蓙(ござ)などを、板の間でも使って行くうちに、より使いやすい敷物が作られます。
これが畳の始まりで、当初は畳んで部屋の隅にしまっておけるような薄い敷物で、この「畳む」という言葉から、「畳」になったと言われています。

畳は、世界に類を見ない日本特有の床素材です。
最初は薄い敷物で使う際に出し入れしていたものが、平安時代になると厚みが増し、次第に部屋の中に置いたまま使うようになっていきます。
室町時代になると、畳はより厚くなり、部屋全体に敷き詰める書院造が生まれます。
畳の心材である畳床は稲わらで作られ、畳表(たたみおもて)は「い草」で作られました。
どちらも自然素材であり、特に「い草」は、吸汗性、調湿性に富み、消臭作用もある素材です。
私たちは寝ている間に、コップ一杯、約200ccの汗をかくといいます。
フローリングの床に直接、布団を敷いて寝てみると分かりますが、起床後、布団をめくってみると、フローリングの板の上は、夜にかいた汗でじっとりと濡れています。
しかし畳は、この水分を上手に吸収し、調節してくれる調湿作用があります。
他にも空気の浄化や消臭作用があり、抜群の抗菌性もあるそうです。
又、畳の部屋なら、寝室、食事の場、応接間、子育てや家事、勉強や趣味のことをする場など、一つの部屋が何通りの用途にも使えます。
一部屋で何通りにも使い分けられる和室がある日本の住まい方は、実にユニバーサルなものでした。
残念ながら最近は、畳の和室がない家やマンションが主流となっています。
改めて、従来の畳の和室がある日本の住まい方を見直して欲しいと思っています。

如月のふろしき 相撲四十八手柄小ふろしき

日本文化として大相撲もどんどん注目されています。
相撲の決まり手は、現在は八十二手に加え、秘儀という五つの勝負結果がありますが、この小風呂敷には四十八手が描かれています。

如月のまちかどふろしき お相撲さんのふろしき包み

お相撲さんは普段から浴衣姿。
今でもまわしなど荷物を風呂敷で包んで運ぶ様子がよく見られます。


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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