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霜月の和くらし

月の名前 霜月



霜月という名前の由来は諸説ありますが、霜が降りる月で「霜降月」、それが短くなり、「霜月」に、という説が有力です。
別名としては、雪がこれから降る時期で、「雪待月」「雪見月」、神様が戻る月なので、「神帰月」「神楽月」などがあります。



勤労感謝の日と新嘗祭



11月23日は、戦後、勤労感謝の日と制定され、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日となっています。
なぜ11月23日が勤労感謝の日になったのでしょうか?
この日は戦前もまた祭日で「新嘗祭」でした。
新嘗祭の「新嘗」とは、その年に収穫された新穀で、「天皇が新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧めて神を祀り、身ずからも食す」行事です。
新穀を神に勧め神を祀る行事ですので、今の勤労感謝の日の「生産を祝い」と重なります。
豊かな収穫をもたらす勤労を貴ぶ日として、国民の祭日であった「新嘗祭」は戦後、「勤労感謝の日」となりました。



霜月の食の歳時記 柿



柿は、中国が原産で、「古事記」や「日本書紀」に柿の名前が記されているので、日本には奈良時代には伝わっていたようです。
現在のような柿が栽培されるようになったのは明治時代からです。
柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラス。
実はイメージと違って、ミカンの二倍もあるのです。
柿の鮮やかな橙色には、抗酸化作用のあるβカロテンのほか、同じカロテノイドの一種である「βクリプトキサンチン」が沢山含まれていて、発がん抑制作用があるといわれてます。
アルコールを分解してくれるタンニン、利尿作用のあるカリウムも含まれるので、酸化還元作用のあるビタミンCとの相乗効果で、二日酔いにもよいのです。
干し柿は、平安時代にはすでに作られていたようで、平安時代の法典「 延喜式(えんぎしき:927年) 」に干し柿の記載が残されています。
干し柿になると、ビタミンCは減ってしまいますが、今度はビタミンAが二倍、糖分は四倍、カロテンは三倍、そして食物繊維は十倍以上になり、栄養価満点!
ちょっと地味な果物ですが、是非晩秋のおやつにどうぞ♪



霜月の風呂敷包み 平包み

実りの秋、柿をはじめ、季節の海の幸山の幸を頂く時期です。
沢山いただいた時は、ご近所やお友達におすそ分け。
果物など傷みやすいものは、おうちにある籠や箱などに入れて、季節の風呂敷で包めば、上等な到来物に変身です。
この平包みにすると、風呂敷の柄がよく見えて、中身と共に季節も楽しめます。






霜月のふろしき


秋の紅葉前線が、北から南へ一気に降りてくる季節です。
関東の赤や黄色のとりどりの紅葉もカラフルで美しいし、紅葉尽くしの真っ赤な紅葉も見事です。
日本の山野を装う、秋の彩りです。





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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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