エコロジーレンガ「カナパクリートブロック」　　カナパと天然水硬性石灰で作られたエコロジーレンガ。外壁に利用すれば断熱や調湿など高い環境性能を発揮します。

延性があって割れにくく、軽量。
人にとって快適な環境に調整し維持する高い環境性能は省エネルギーを実現し、ライフサイクルコストを大きく削減します。

EDILCANAPAのカナパクリート関連製品

EDILCANAPAは、天然水硬性石灰の中でも最も強度の高いNHL5と高品質なカナパを使用し、高密度で優れた物理性能と環境性能を発揮する製品を供給しています。
カナパクリートブロック、しっくい、モルタル、断熱パネルなど、用途に応じた多様な製品をそろえています。

CANAPLOCKは、カナパの木片と天然水硬化性石灰を固めたエコロジーレンガ。
目地にカナパモルタルを充填し、積み上げることができます。
外壁に利用すれば、そのまま断熱や調湿などの高い環境性能を発揮します。
軽量ながら耐力があり、かつ割れにくい延性を持っています。
火にも強く、防火性能も発揮します。

建物全体が建造から利用運営の最終段階まで、言わば建物の生涯の全ての過程において、周囲の環境にもたらす負荷をできる限り抑えるように配慮された、環境に優しい建物のことを指します。

必然的にグリーンビルディングの材料は、人体に害を及ぼさない原料からできていることが求められます。

その答えの一つがEDILCANAPAです。

健康で快適な生活環境を実現し、同時に省エネルギーや生分解性を通して地球全体の環境維持に貢献します。

天然水硬化性石灰 NHL (Natural Hydraulic Lime)

水硬性石灰は、古くはギリシャ・ローマ時代から使われてきた建築材料です。
水硬性による高い強度があるため、化学糊等の添加を必要としません。
そのため、石灰の持つ環境性能を十分に発揮します。

環境問題への意識の高まりのため、ヨーロッパでは近年積極的に利用されていますが、日本では、これまで水硬性石灰の製造や使用の歴史はありませんでした。

一方、日本で生産されてきた気硬性石灰（一般的に”消石灰”と呼ばれているもの）は空気中の二酸化炭素のみによってゆっくりと硬化する性質を持ち、建材としては角又と呼ばれる糊や植物繊維を混合することで漆喰として用いられてきましが、施工期間を長く要し手間もかかることから、現在では非常に少なくなってきています。

天然水硬化性石灰 NHL の秘密

セメントは、ケイ酸カルシウム水和物が水と反応して生成されるトベルモライト類似水和生成物がゲル状物質となって水酸化カルシウム結晶と一体化した「密」な構造です。

これに対し、天然水硬性石灰（NHL）は水酸化カルシウム結晶結合体を主成分に少量の水和生成物が混和し、水と反応すると硬化の過程で水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変成します。すなわち天然水硬性石灰は粒状体が重なった、粒子間に空隙を有する「疎」な構造となっています。
この空げきが、強度などの物理的耐久性能を発揮し、またその隙間に水分を吸放出する吸放湿特性、VOCガスなどの化学物質や臭気の吸収、断熱、蓄熱といった室内環境の改善に働きます。つまり天然水硬性石灰は耐久性能と環境性能をあわせ持つ材料であると言えます。

天然水硬性石灰はその強度によりNHL2、NHL3.5、NHL5に分類されています。中でも最上位のNHL5の強度は1年後には8.2N/mm2、その後10N/mm2にまで達します。