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風呂敷で楽しむ和のくらし 第103話
源氏物語の頃の衣食住―4

風呂敷で楽しむ和のくらし 第102話
源氏物語の頃の衣食住―3

風呂敷で楽しむ和のくらし 第101話
源氏物語の頃の衣食住―2

風呂敷で楽しむ和のくらし 第100話
源氏物語の頃の衣食住―1

風呂敷で楽しむ和のくらし 第99話
日本の衣食住 師走

風呂敷で楽しむ和のくらし 第98話
日本の衣食住 霜月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第97話
日本の衣食住 神無月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第96話
日本の衣食住 長月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第95話
日本の衣食住 葉月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第94話
日本の衣食住 文月

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卯月の和の住まい
日本の家の壁

土壁

登呂遺跡や正倉院の校倉造、伊勢神宮の神明造など、古代の神社仏閣や家屋では板壁が使われていました。
しかし、板壁では、隙間風や火を防ぎにくく、次第に塗壁に変わって行きます。
昔の塗壁は土壁で、正に読んで字のごとく、練った土を壁に塗った壁のことです。
竹を縄でしっかりと編んで下地(木舞)とし、ここに土や砂、藁、水などを練って寝かしたものを塗りこんで壁にします。
土壁のよいところは、多孔質なので、調湿作用があり、室内を快適な湿度に保ってくれるところです。
自然の素材で通気性にも優れているため、シックハウスとは無縁で、自然に換気してくれます。
調温作用もあるので、エアコンの冷暖房のようにはいきませんが、部屋の中の温度を穏やかな暖かさや涼しさに保ってくれます。
又、土壁は厚みがあるため、防火・防音効果も期待できます。

漆喰壁

漆喰は、土壁の上に塗る消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とした塗壁材で、家の外の外壁にも、内側の内壁にも使います。
漆喰には、防水性があり、不燃素材でもあるので、外壁の仕上げに使うと、防水・防火効果があります。
土壁と同様に調湿性があり、空気中の化学物質を吸収するので、部屋の中の空気を健康的に保ってくれます。
職人さんの手で自然素材で塗られる漆喰壁は、塗り方により様々な仕上げに出来るので、個性的な風合いが楽しめます。

板壁

板壁は外壁の塗り仕上げ面を風雨から守るため、又、内壁の化粧材として、色々に使われています。
板壁には、縦にラインが出る縦羽目板と、横のラインが出る横羽目板があります。
縦羽目板では、板の繋ぎ部分を凸凹に加工し、隙間が出来ないようにします。
横羽目板では、板の一部を重ね合わせる下見板張りという工法を使います。
自然の木材を使う板張りには、落ち着いた色合いや温もりを感じることが出来ます。

卯月のふろしき 「藤村女子中学高等学校のオリジナル風呂敷」

二年前、藤村女子中学高等学校で、校長先生のご紹介で風呂敷講座を開催しました。
そうしたところ、家庭科の先生が「風呂敷を取り入れたい。それも生徒のデザインで!」とふろしきのデザインコンテストをしてくださいました。
コンテストの結果、選ばれた生徒さんデザインの風呂敷は、最初は校長先生がポケットマネーで作って生徒さんに配ってくださいました。
それが生徒さんにも先生にも好評で、生徒指導から体操服を包むのに学校に導入することになりました。
現在では、毎年、新入学生が購入する学校用品となり、体操服を包んだり、荷物を運ぶエコバッグとして使ってくださっています。
今年の7月から日本はレジ袋有料化。
日本の生活の布の風呂敷が、今少しずつ若い人たちにも使われるようになっています。
藤村女子中学高等学校のように、学校教育の中にも又使われるようになるとよいなと思っています。

卯月のまちかどふろしき 「ふろしきマスク」

この春はコロナウィルスの影響でマスク不足が続いています。
50cm四方の小風呂敷なら、縫わずに折るだけでマスクとして使えます。
風呂敷は薄手で、ハンカチでも手ぬぐいでも、長さと幅を自分に合わせ、ゴムを通して織れば出来上がり。
手に入らななくても、あるものを活用する。
まさに風呂敷の真骨頂、是非お試しください。


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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