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風呂敷で楽しむ和のくらし 第94話
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葉月の和くらし

月の名前 葉月

八月の別名で一番よく知られているのは「葉月」です。
緑濃き真夏だから、と納得しそうですが、旧暦の八月は新暦では九月末から十月です。
「葉」は「葉」でも、濃い緑が茂るということではなく、赤や黄色に葉の色が変わる時期だからとか、葉が落ち始める時期だから、「葉月」となったのではないか、と言われています。
この時期は、夏の暑さが去り、秋風が吹き始める頃でもあることから、「秋風月」という別名もあります。
緑一色だった木々の葉が、赤や黄色に染まっていく様から、「木染月」とか「濃染月」という別名もあります。
又、「竹の春」という名前もあります。
竹と言えば筍で、春のイメージですが、筍が竹になり、新しい葉が出てくるのは旧暦のこの頃。
竹にとっては新葉が出るのが秋のこの時期なので、「竹の春」という別名が生まれました。
ところで月夜で有名なのは十五夜ですが、それはこの旧暦の8月15日の月のことです。
一年で一番美しく見える月を愛でる月なので、「月見月」という名前もあります。

秋の七草で有名な萩は、この頃に房状に赤紫の花を咲かせます。
万葉集で一番多く詠まれた花は、桜でも梅でもなく萩で、古代の人々が愛した萩の花の名をつけた「萩月」という別名もあります。

雁という鳥は、夏は日本より北で繁殖し、冬を超すために日本にやってきます。
その雁たちが飛来してくる時期なので、「雁来月」という名もつけられています。
逆に日本で繁殖する燕は、秋になると寒い冬を避けるため、南方に移動します。
そのため、「燕去月」とも言われます。
8月は燕は去る月(燕去月)だけど、雁がやってくる季節(雁来月)でもあります。
燕は去るけれど、雁は飛来し、葉は紅葉するけれど、竹は新しい葉を作る。
美しい月夜を愉しみ、秋風になびく萩の花を愛でる。
旧暦八月は、日本の四季のうつろいが、自然の動植物で見事に表わされる月ですね。

お盆と盆踊り

お盆という言葉の由来は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」、インドのサンスクリット語の「ウラバンナ」が由来です。
「ウラバンナ」とは逆さづりや非常に苦しんでいる状態、という意味です。
餓鬼道に落ち、そんな状態で苦しむ自らの母親を救いたいと、弟子がお釈迦様に救いを求めました。
お釈迦様は、その弟子に旧暦の七月十五日に修行を終えた僧侶を集め、ご馳走を振舞い供養することを教えました。
その言い伝えから、7月15日は、父母や先祖を供養する大切な日となりました。
 その「盂蘭盆会」が日本に伝わり、日本古来の祖霊信仰や農耕祭礼などと融合し、日本のお盆の風習となりました。
明治になると新暦になりましたが、新暦7月15日は農繁期なので、お盆は多くの地域で一月遅れの8月15日になりました。
お盆の行事は様々ですが、多くはお盆の期間に家に祖霊を迎え、もてなし、送りだす、という行事です。
京都の「五山の送り火」は、お迎えした祖霊をお送りする送り火です。
このお盆の時期によく行われる盆踊りは、今ではお盆に帰ってきてくださった祖霊を慰め、送り出す行事と言われていますが、その由来は諸説あります。
太古の大祓の遺風として、本来は年五回行われていた精霊会が、年月を経て夏の盆踊りと年末の大祓として残ったという説。
特定の場所日時に老若男女が集まり、共に飲食しながら歌を掛け合う歌垣が、踏歌という、集団で踊る男女の出会いの場としての民間行事となり、盆行事と融合したという説。
そして代表的なものとしては、平安時代、空也上人によって始められた踊念仏が、民間行事と習合し、念仏踊りとして盆行事となったという説です。
それぞれの由来ともなるほどと思えるもので、その地域地域での風習や行事が、いつしか混ざり合い、現在の様々な盆踊りに受け継がれてきたのだと思います。
現在の日本三大盆踊りは、秋田の西馬音内の盆踊り、郡上踊り、阿波踊り、ですが、日本各地で様々な形で発展し、全国で500を超える盆踊りがあるそうです。
地元の人々が大切に受け継いで来た盆踊り、今年は見るだけでなく、参加して踊ってみてはいかがでしょう。

葉月の食の歳時記 とうもろこし

とうもろこしの栽培は、紀元前3000年頃には既にアメリカ大陸で始まっていたと言われています。
日本へのとうもろこしの伝来は、天正9年(1579年)、ポルトガル人によって伝えられたのが最初といわれています。
日本では、明治時代に入ってから、北海道の開拓地で栽培が盛んに行われるようになり、その後南下して、全国で栽培されるようになりました。
とうもろこしは主成分が100g当り、およそ25gの淡水化物を含む穀類です。
炭水化物はエネルギー源にもなり、食物繊維も豊富です。
とうもろこしの食物繊維はセルロースで、100g当り3gとサツマイモの4倍もあります。
糖質の代謝を助けるビタミンB1、たんぱく質の成分アミノ酸の代謝に必要なビタミンB6、神経細胞で脂質・糖分を分解して、神経を安定させる働きのナイアシンなど、ビタミンB群も豊富です。
量は多くないですが、抗酸化作用があるビタミンEも含んでいます。
むくみや高血圧に効果的なカリウムも、100g当り290mg含んでいます。
たんぱく質の合成や、エネルギーの代謝に必要なマグネシウム、 白米の約8倍にあたる量の鉄分、カルシウムや亜鉛、銅などのミネラルもあります。
又、必須アミノ酸のひとつであるリノール酸も含んでいます。
リノール酸には血中コレステロール値や中性脂肪値を抑える働きがあり、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病も予防してくれます。
栄養たっぷりのとうもろこしは、茹でるにしても焼くにしても、手軽に頂ける食材。
夏真っ盛りの食卓に是非上手に活用していただきたいです。

葉月の風呂敷包み スイカ包み

夏真っ盛りの八月は、スイカや夏の果物や野菜をたっぷり摂って元気に過ごして欲しいもの。
風呂敷をこんな風にしてスイカを包んで運んだことから、この包みの名前は「スイカ包み」と言います。

文月のふろしき

「みけの夏休み」という題名の小風呂敷。
夏休みにやりたいことが一杯詰まった風呂敷です。


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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