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風呂敷で楽しむ和のくらし 第110話
源氏物語の頃の衣食住―11

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皐月の和の住まい
日本の家の屋根

勾配屋根

屋根には色々な形がありますが、陸屋根といわれる平らな屋根以外は、大体勾配がつけられた勾配屋根です。
日本は雨が多く、屋根に降った雨水を早く排水できるよう、勾配のある屋根が多く作られて来ました。
雪の多い地域では、雪の重みで家がつぶれないよう、屋根に勾配を付けることで積もる雪が落ちるようにしました。
街道筋や町家では、勾配屋根で屋根の向きと勾配を揃えることで、整然とした街並みが作られました。

日本の瓦

日本の瓦の歴史は飛鳥時代にさかのぼり、全国で地元の土を使った瓦が作られていました。
日本の各地方で、それぞれの土地の土で焼かれた瓦をのせた屋根の家が建てられ、集落や街並みが出来ました。
日本は四季があり、気候も地方でかなり差があります。
雪が多い地方、風が激しい地方、雨が多い地方、それぞれに屋根材に特有の性能が必要になります。
他の屋根材に比べ、瓦は耐久性にも断熱性にも遮音性にも優れていて、様々な気候の特性にも叶う素材で、多くの地方で使われてきました。
最近では、国の基準をパスした防災に強い瓦や国が決めた基準風速に飛ばされない防災に強い瓦が作られ、施工や工法にも工夫が凝らされたものが出来ています。

瓦屋根

前述のように、日本各地の家屋に、それぞれの土を使った瓦屋根が使われて来ました。
瓦屋根は耐久性が高いので、海が近い地域での塩害にも耐えられます。
瓦は劣化したり壊れたりしても、その部分の瓦を交換すればよいので、修理がしやすい素材です。
瓦の裏には空気の層が出来るので、断熱効果があります。
年を経る毎に自然素材の瓦はいぶし瓦となり、家の趣を増す景観をつくります。
現在では、スレートやガルバリウムなど新しい素材に押され、瓦屋根の家は減少していますが、日本の家屋にしっくりなじむ瓦屋根を見直したいものです。

超屋根

元々は囲炉裏や竈の煙を出すために、屋根の上に一段高く作った小屋根のことを、越屋根といいます。
奥行の深い家には、越屋根と屋根の間に作った頂側窓を作ると、光や風を取り入れることが出来ます。
天窓も光や風を取り入れてくれますが、腰屋根の頂側窓の方が、より安定した明るさや通風が得られます。
建物の形状にアクセントが加えられ、凝った趣向が凝らせるので、現代の住宅にも使われています。

皐月のふろしき

「端午の節句こいのぼり」柄小風呂敷端午の節句に、家の庭に竿を立て、鯉のぼりを上げるお宅も今では少なくなりました。
お庭がなくても、大きな鯉のぼりがなくても、風呂敷ならタペストリーにして、壁で鯉のぼりを泳がせてあげることができますよ。

皐月のまちかどふろしき 「お子様向けふろしきマスク」

コロナウイルスの影響で、外出する際はマスクが欠かせなくなりました。
50cm四方の小風呂敷と、耳にかけるゴム二本で、縫わずに折るだけ、超簡単にマスクが出来ます。
学校休校中のお子様たちと、楽しく可愛い柄で、楽しんで作ってみてはいかがですか?
動画もありますので、是非ご活用くださいね。

「Furoshiki Mask by furoshiki-semsei Junko Tsutsumi 縫わずに折るだけ風呂敷マスク」


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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