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如月の和くらし

月の名前 如月



二月の別名の代表的なものは如月(きさらぎ)。
中国で一番古い辞書とされる爾雅(じが)の中に記されている「二月を如となす」という文章に因んでいます。
この「如月」を日本では「きさらぎ」と呼ぶようになりましたが、なぜ「きさらぎ」と読むのでしょう?
旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」、または「衣更衣(きさらぎ)」。
草木が芽吹き、生気が生まれるので「生更ぎ(きさらぎ)」。
段々に陽気が増してくるので「気更来(きさらぎ)」。
前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」
「きさらぎ」という音の響きには、まだ寒さが残っていたり、暖かさを感じたり、と行きつ戻りつする季節のとまどいが感じられます。
色や文様だけでなく、日本の言葉にも、この国の四季の季節の移ろいが細やかに伝わっていることがわかります。
代表的な如月の他にも、季節を感じさせる月の名前があります。
旧暦二月は新暦では三月頃で、梅が咲く時期なので、梅月、梅見月、梅津月という名前もあります。
草木の芽吹きを感じる時期でもあり、木芽月、草木張月、木更月、木栄月などとも呼ばれました。
いずれも春を待ち望む人々の思いが込められた月名ですね。



バレンタインデー



今では女性が男性にチョコレートをプレゼントする日になっているバレンタインデー。
古代ローマ時代、2月14日は女神ユノの祝日でした。
ユノはローマ神話で結婚や家庭を守る女神であり、全ての神の女王でした。
当時、このユノの祝日である2月14日の翌日、2月15日からは、「ルペルカリア祭」という安産の祭が行われていました。
当時、若い男女は別々に生活していたので、ルペカリア祭は男性と女性が巡り合う唯一のお祭りでした。
このルぺルカリア祭の前日の2月14日に、女性たちは自分の名前を札に書き、桶に入れます。
そしてルぺルカリア祭当日、男性たちは桶から札を引き、その札に書いてある名前の女性と、祭の間、一緒に過ごしました。
この祭りで、多くの男女ペアは仲良くなり、結婚することとなりました。
約800年の間、続けられた風習でしたが、ローマ教皇ゲラシウスは「愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がる」という理由から、これを禁止してしまいました。
当時、キリスト教の司祭だった聖バレンティウスは、結婚が許されない兵士をかわいそうに思い、密かに結婚させていました。
これを聞いた教皇は怒り、バレンティウスを処刑してしまいました。
バレンティウスの処刑の日は、ユノの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日が、あえて選ばれました。
このようなことから、後にこの日は、恋人の日となり、キリスト教徒にとっては、聖バレンティウスの祭日になりました。
ところで、バレンタインの日は、海外では男性が女性に花やカードを贈ったり、食事に誘ったりする日。
それが、日本では女性が男性にはチョコレートを贈る日になっています。
これは、神戸のモロゾフが「あなたのバレンタイン(愛しい人)にチョコレートを贈りましょう」というキャッチコピーの広告を出して、チョコレートとバレンタインを結びつけたのが、一番古いきっかけと言われています。
その後、メリーチョコレートがバレンタインにチョコレートを贈ろうと提唱したり、流通業界や製菓業界が、販売促進のキャンペーンを続けました。
その結果、バレンタインデーにチョコレートが定着しました。
本命だけでなく、義理で贈る「義理チョコ」ブームや、チョコを貰った男性が、キャンディなどのお返しをする「ホワイトデー」という日も生まれました。
最近では、女性が同性の友人に贈る「友チョコ」、自分に贈る「自分チョコ」、ついには、本来の形に戻って、男性が女性に贈る「逆チョコ」なるものも出てきました。
元々が日本のものでなかったモノコトも、良さそうなら、実にうまくアレンジして取り入れるのは、日本人の得意技ですね。



如月の食の歳時記 蕗の薹(ふきのとう)



雪解けの土の中から、顔を覗かせてくれる蕗の薹(ふきのとう)は、日本原産の山菜です。
キク科フキ属の多年草で、ほぼ全国の山野に自生しています。
蕗の薹は、つぼみの部分で、これが開くと花が咲き、咲いたあとに、地下茎から伸びてくる葉が蕗になります。
若い芽であるつぼみには、冬の間に蓄えられたエネルギーが詰まっています。
それが独特の香りと苦味となって、食べると新陳代謝を促す作用があります。
蕗の薹には抗酸化作用があるビタミンEが多く含まれ、細胞の老化防止に役立ちます。
蕗の薹の苦味成分は、フキノール酸、ケンフェロール、植物アルカロイドなどで、これらはポリフェノールの一種です。
この成分は、有害物質を排出したり、消化を助けてくれたりしてくれます。
まさに冬の運動不足で体内に溜まったものを体から出してくれる、まさにデトックス効果があるのです。
この春一番の山菜は、天ぷらにして良し、蕗味噌にしても良し。
味と香りに加え、その苦味を味わうことこそ、早春の食の愉しみです。



如月の風呂敷包み

バレンタインデーのチョコレートに因み、チョコレート柄の小風呂敷で、お洒落で可愛い花包み。




如月のふろしき


市松取りの構図に梅の花を散らした風呂敷です。
市松の退紅や梅蘇芳色の部分には小紋柄がびっしりと詰まった、実は細やかな柄の風呂敷です。




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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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