殺菌水希釈混合装置(ハセップメイカー) 即効性・安全性・安定性
ハセップメイカーは、次亜塩素酸ソーダ(ナトリウム)に炭酸ガスを混合するというまったく新しい発想から生まれた混合装置です。
炭酸ガスのpH緩衝性により、安定的にpH5.5〜6.5を保ちます。

現在、少しずつメジャーになりつつある炭酸ガスによる次亜塩素酸ソーダのpH調整方法は、ヴィータが2005年に世界に先駆けて商品に搭載した方法です。
ハセップメイカーの特徴
強い殺菌力
ハセップメイカーで混合した水は弱酸性(pH5.5〜6.5)で次亜塩素酸の含有比率が90%以上です。

高い安全性と安定性
下のグラフは、次亜塩素酸ソーダに少しずつ炭酸ガスまたは塩酸を混ぜていった場合のpHの変化を示します。
塩酸を混ぜていくと、少しずつpHが下がりpH7くらいから一気にpH3以下にまで下がっていきます。
ところが、炭酸ガスを混ぜる場合は、少し混ぜただけでpHが大きく下がり、その後は、どんなに多く加えてもpH5程度に落ち着いていきます。
つまり、塩素ガスの発生するpH5以下にはならないのです。したがって、間違っても塩素ガスが発生することが無く安全です。また、炭酸ガスの混合量が少し変わってもpHは殆ど変わらず安定しています。

また、炭酸ガスはpH緩衝性をもっており、pHが変化しようとすると、変化しないように自動的にコントロールする性質があります。
経費削減効果
1)節水による効果
ハセップメイカーで作った除菌水は、次亜塩素酸90%以上で次亜塩素酸イオンは10%以下です。次亜塩素酸イオンは殆ど反応性がないので残留しやすい物質です。この次亜塩素酸イオンが殆ど無いので残留性が少なく、除菌後のすすぎ洗いが大幅に軽減されます。
グラフは、某厨房(従業員150人前後の会社の食堂)での節水データです。4月のはじめに導入し、塩素の残留を確認しながらすすぎ洗いを少なくし、5月には3月と比べて35%もの節水ができています。食品加工工場では、このすすぎ洗い用の水もチラー水(冷水)であることが多く、水を冷やすための電気代も大きな負担となっています。
すすぎ洗いの水を減らすことで、水道代・下水代・電気代の全てを削減できます(地下水の場合は水道代の代わりにポンプの電気代となります)。
2)時間短縮による効果
弱酸性の次亜塩素酸は、即効性が高いので短時間で十分な除菌ができます。
したがって、除菌に要する時間が削減でき同じ量の処理を短時間で行うことができます。
これにより、工場の稼働時間を削減できるため、空調や電灯などの光熱費も削減できます。
3)空きスペースの有効利用
すすぎ洗いが軽減されることにより、すすぎ洗い槽の大きさが小さくできます。
この空いたスペースで更に多くの仕事を取り込むことができます。
ハセップメイカー水の用途
1. 野菜の洗浄
ハセップメイカー水は、カット野菜などの洗浄に多く用いられています。
次亜塩素酸は即効性が高いので短時間(1分程度)で処理ができますが、十分に撹拌して、常に洗浄水が野菜に触れるようにすることが大切です。
長時間浸け置きしてもまったく効果はありません。(浸け置きしている中心部では、反応が終わりただの水になっています)
また、即効性が高い分だけ消化も早く、常に新しい洗浄水を加えることも大切です。
2. 水産および食肉加工
水産加工や食肉加工では、身や肉内部には菌はいませんが、皮や内臓を除去する際に皮や内臓から出た菌により身や肉が汚染されます。
これを防ぐために、皮や内臓を取り除く際にシャワー洗浄しながら行うことにより、身や肉の汚染を防ぐことができます。
3. ボトル洗浄
飲料水などのリンサーに使用することにより、ボトルの洗浄はもちろん周辺の雑菌も除去でき、衛生レベルが上ります。また、低濃度で洗浄することにより、すすぎ洗いを簡素化でき省スペースで効率の良い洗浄工程を構築できます。さらに、室内噴霧により浮遊菌も除去でき、2次汚染の防止につながります。
4. 噴霧器による空間除菌
2流体噴霧や超音波噴霧により除菌水を噴霧します。
工場や広い場所に対しては、圧縮空気で除菌水を霧にして噴霧でする2流体噴霧器が適しています。
浮遊菌の除菌ができ、落下菌による汚染を防止できます。
※音が気になるような室内では、超音波噴霧器がお奨めです。
5. 手指や器具の洗浄
手指や長靴、まな板や包丁などの器具、装置や床などあらゆる物の除菌に使用できます。
手指洗浄は勿論、長靴や器具そして周辺の衛生環境を整えることが大切です。
ハセップメイカー水は次のような場所でお使いいただいています。
ご利用場所 | 用途 |
食品加工工場 | 食材の洗浄、器具洗浄、施設内洗浄 |
水産加工工場 | 水産物の洗浄、解凍水として利用、器具洗浄、施設内洗浄 |
飲料品製造工場 | ボトル洗浄、器具・機器洗浄、パイプ内洗浄、施設内洗浄、室内噴霧 |
病院 | 院内清掃、食材洗浄、院内噴霧 |
厨房 | 食材洗浄、器具・機器洗浄 |
製パン工場 | 器具・機器の洗浄、室内噴霧 |
畜産 | 豚舎・牛舎洗浄、空間噴霧 |
物産会社 | 廃棄物の消臭 |
使用薬剤と用途
使用する次亜塩素酸ソーダ(ナトリウム)はその種類により使用できる用途が異なります。
用途に合わせて適当な次亜塩素酸ソーダをお使い下さい。
また、炭酸ガスにも食品添加物と医療用がありますので、同様に用途に合わせてお選び下さい
【次亜塩素酸ソーダの種類と用途】
医療用医薬品 (外用殺菌消毒剤) |
食品添加物 (殺菌料) |
除菌・消臭・漂白剤 (雑貨) |
・医療用器具の消毒
・手術室・病室の消毒
・HBウィルスの消毒
・患者用プール水の消毒
・手指・皮膚の消毒
・手術部位の皮膚・粘膜の消毒 |
・水の殺菌
・野菜・果実の殺菌 |
・白物衣類の漂白・除菌・除臭
・台所用品・食器の漂白・除菌・除臭
・浴槽・浴室の除菌・除臭
・医療器具の洗浄・除菌
・トイレ・便器・尿瓶の除菌・除臭 |
サンプル水ご希望の方
テストを行いたい方には、ハセップメイカーで混合した弱酸性次亜塩素酸ソーダ(200ppm、10リットル)のサンプル水を無料でお送りします(複数回のご依頼はお断りする場合があります)。
お問い合せから、必要事項、「サンプル水希望」と記載して送信してください。
お問い合せはこちらから
商品ラインナップ
ハセップメイカーII HM-350・HM-300EX
簡易型の壁掛け式次亜塩素酸ソーダ希釈混合装置です。
厨房・店舗・学校・介護福祉施設・病院・バックヤードなど菌やウィルスが気になる場所に最適です。
簡易型には以下の2種類があります。
1.無電源タイプのHM-350
電源が不要で、薬剤の有無で自動停止しない代わりにガス供給有無と次亜塩素酸ソーダの濃度を確認できるフロート窓を採用しました。
使用する次亜塩素酸ソーダは原液での使用が可能で、濃度は6%を推奨します。
2.電源タイプ・止水機能付きのHM-300EX
電源が必要で、次亜塩素酸ソーダや炭酸ガスが不足すると自動的に止水して、警告ランプが点灯します。
使用する次亜塩素酸ソーダの濃度(原液、6%又は12%)に合わせて、6%タイプと12%タイプがあります。
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ハセップメイカーII HM-2003・HM-4003
ある程度まとまった量の殺菌水が必要な場所に適しております。
食品加工工場や病院をはじめ、ほとんど全ての場所でご使用いただけます。
吐水量によって以下の2種類があります。
1.HM-2003
2,000リットル/時(33リットル/分)の吐水量で、水道のように使えるスタンダードタイプです。
2.HM-4003
4,000リットル/時(66リットル/分)の殺菌水を吐水できる大容量タイプです。
大量の除菌水を必要とする場所でお使いいただけます。
両方とも装置の出口から配管で複数の場所に分岐して、それぞれの末端に蛇口コックを付けることにより水道感覚で殺菌水が使えます。
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ペーハーメイカー
ペーハーメイカーは水に適量の炭酸ガスだけを溶かす装置です。
既に、次亜塩素酸ソーダの添加装置をお持ちの場合は、その添加装置を生かして、原水に炭酸ガスを混合することにより、弱酸性の次亜塩素酸水溶液になります。
また、同時に複数の塩素濃度の除菌水を吐水したい場合に、原水にペーハーメイカーで炭酸ガスを混合した後、複数の次亜塩素酸ソーダ添加装置でそれぞれ目的の塩素濃度になるように次亜塩素酸ソーダを加えます。
電源が不要で設置が簡単な小型機もご用意しております。
(小型機 PH-600)
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Hyper Mist(ハイパーミスト)
生成したハセップメイカー水を噴霧するための噴霧器です。
噴霧したミスト粒子が細かいので濡れたりベタつくことなく隅々までミストをいきわたらせることができます。
特殊ノズルで目詰まりしにくく、ストレスフリーな噴霧を実現しました。
・ハイパーミストS:コンパクトでストラップを付けて持ち運びすることが可能
・ハイパーミスト4:大型4ノズルの据え置きタイプ
用途に合わせてハンディタイプと大型タイプをご用意しております。
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