地球温暖化対策  タニハタは「自然エネルギー100%」のモノづくりを始めています。

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タニハタは「自然エネルギー100%」のモノづくりを始めています。

地球温暖化対策


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403掲載商品No. G-0181_063

 




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「木製建具製造業」 なら 「株式会社 タニハタ」へ!


◆◇◆ 株式会社 タニハタ からのお知らせ ◆◇◆

日本経済新聞に掲載されました。

3月21日付 日本経済新聞(全国版)「こえる、超える、越える」特集の欄にタニハタのことを掲載していただきました。

この特集は、分野を問わずに高みを目指して上り続ける企業、個人の挑戦にスポットライトをあてて紹介する特集ページになります。
先日の「iFデザインアワード金賞受賞」のことを中心に写真付きでかなり大きく取り上げていただきました。




地球温暖化対策

地球温暖化対策

Global Warming Countermeasures

2011年に発生した東日本大震災と、それに続く原発事故の惨事は、私たちの社会とエネルギーとの関係性を、根底から考え直す契機となりました。
多大なエネルギーを消費する従来の産業構造に、大きな疑問符が付いたのです。

組子のような小さなモノづくりでも、機械を使い、電力や石油などのエネルギー資源を使用します。私達はどのようにすれば、環境に負荷をかけないモノづくりができるのでしょうか?
タニハタの答えは、工場で使用するエネルギーを、石油などの有限で大気を汚す化石エネルギーではなく、太陽光や水力、バイオマスといった自然界に存在する資源を使う <再生可能エネルギー>に替えることでした。
そして組子の材料は「国産木材」にこだわること。
皆で知恵を出しあって地球と共存できるモノ づくりを行うこと、それがタニハタが「今」やるべきことだと考え、2011年よりひとつひとつ実行しています。


脱炭素社会を実現し、地球温暖化対策を推進するために。
美しい環境を保全し、未来の子どもたちに、より良い世界を残すために。
タニハタでは4つの大きな指針を掲げ、脱炭素経営を行っています。

1. 電力は100%自然エネルギーを使用

タニハタ工場の屋上に設置された50KWの太陽光パネル

太陽光発電

2015年、自社工場の屋根に 30キロワットの太陽光パネルを設置し、太陽光発電を稼働させました。その後6年間で削減できた CO2(二酸化炭素)の量は約100トン。これは日本の1世帯当たりの年間 CO2排出量の約36世帯分、石油換算で4万5千リットル分に相当します。
この電力は、当初は電力会社への売電方式でした。しかし2021年3月、新たに20キロワット の太陽光パネルを設置し、工場内の電力として、直接、組子の製作に使用しています。

水力発電

太陽光発電だけで賄いきれない分は、水力発電による CO2排出量ゼロの電力「グリーン電力」を北陸電力と契約し電力供給を受けています。(とやま水の郷でんき)
富山県は 3,000m級の高い山々に囲まれ、豊富な水資源と急流河川を利用した水力電源開発が、 明治時代より盛んに行われてきました。そうした地域の特色を活かしたモノづくりに取り組んでいます。

富山市八尾町 仁歩発電所

電力使用量と発電量の可視化

工場入口には、リアルタイムで電力使用量と発電量を監視するモニターを設置。社員全員で工場内の「電力」を確認できます。(左下写真)
予め設定した数値以上の電力を使用するとアラーム音が鳴ります。この装置により、工場で一番電力を使う のは切削した木クズを吸う集塵機であることが判明。全使用量の40%以上を占め、ここに対策を講じることで、大幅な電力削減を実現できました。

より環境負荷の小さい企業へ

2021年、重油を燃料とするフォークリフトを電動フォークリフトへと切り替えました。
2022年、会社で保有している自動車をEV(電気自動車2台)に切り替え、その電力には自社で発電した電力を使用しています。


2. 木を無駄なく使い切る

おがくずからペレットを作る国産機ペレタイザー タニハタ工場内に設置して、おがくずから良質のペレットを作り出します。

太古より、人類は木を燃やして暖をとってきましたが、それによって地球上のCO2の濃度が高まることはありませんでした。木を燃やしても、大気中の CO2は増えないのです。それは、木材が生育する過程で大気から取り込んだ CO2が、また大気に戻るだけだからです。木が朽ちる際にも同じだけの CO2が出ます。
つまり、プラスマイナスゼロ。「カーボン・ ニュートラル」という考え方です。
一方、石油などの化石燃料を燃やして出る CO2は、地中に埋まったままなら排出されなかったもので、燃やした分だけ大気中の CO2が増えます。タニハタでは、この考え方に基づき、組子の端材やおがくずを冬場のバイオマス暖房に使用し、石油燃料の暖房機をすべて排除いたしました。木を活かし、木に生かされる企業でありたいと思っています。

冬季の工場暖房はバイオマスで

組子加工に伴い、そこから発生する端材や切削クズ、オガクズは、集塵機からダクトを通して、工場内のペレタイザーに送られ、ペレットと呼ばれる小さな木のつぶに圧縮加工します。それらのペレットはペレットストーブの燃料として工場内の暖房に使用。バイオマス(動植物性の再生可能な資源)燃料で北陸の厳しい冬の工場を暖めます。

ペレットの原料となるおがくず

ペレットストーブは工場内に4台設置。灯油ストーブは使用しません。

さらなる効率化を目指して

工場内の照明を電力消費量の少ないLED照明へ全面切り替え済み。
天井にはサーキュレーターを設置、空気を循環させて冷暖房の効率を上げ、省エネを図っています。

木材の端材は、製鉄発祥の地、岩手県釜石市の企業が製作した大型薪ストーブの燃料として利用します。このストーブは上部のタンクに大量の薪を詰め込めるので、作業の手を止めることがありません。

大型の薪ストーブも設置

北側の工場壁を抜き、ガラスをはめ込み自然光の取り入れています。自然のエネルギーを利用し、極力電力に頼らない作業を目指します。

工場内が自然光で大幅に明るくなったことをルクス計で確認。組子のような繊細な作業を行う場合、750〜1500ルクス必要です。

作業者の目に負担が少ない北側窓の自然光を取り入れます。


3. 社員みんなが「環境」を意識し、行動する

70才以上の職人は3人。熟練の技術を若い職人に伝えます。       作業服は、自然由来の伝統素材にこだわります。

職人技術の保護・向上

タニハタでは、大工道具を使った手仕事による、電気を使わないモノづくりも大切にしています。電力だけに頼るのではなく、手を使った仕事をすることで、職人技術が向上すると考えるからです。また、職人技術の伝承を維持するため、職人には定年を設けていません。社員数20人の小さな会社ですが、70歳以上の職人が3名在籍しています。退職時期も本人の意志に任せ、いつまでも働きがい、生きがいのある職場にしたいと考えています。
技術力、デザイン力を始め、全社的にモノづくりへの意識を高めることで、製品寿命を伸ばし、お客様に百年大切に使っていただける製品を生み出していきます。

作業服にもエコの意識を

タニハタの作業服の素材は、江戸時代末期から続く滋賀県の伝統産業「高島ちぢみ」や「三河木綿」でオーダーメイドしています。高島ちぢみの生地は、表面に加工されたシボ状のしわによって、風通しがよく、汗をよく吸い、早く乾くという 特徴があります。
高温多湿な日本の夏に理想的な素材で、極力エアコンに頼らない職場環境をめざします。

また、海外から来社されるお客様も多くなり、「日本の職人」として胸を張って応対できるよう、和のデザインにもこだわりました。タニハタのロゴである「麻の葉紋」も刺繍し、古くから引き継がれた日本の素晴らしい伝統文化を、工場の中に少しでも取り入れていきたいと考えています。

備品や消耗品、ゴミにも意識を

大気を汚し、地球温暖化の原因となっているCO2を排出しないように、社内で使う備品や消耗品、梱包材、工場からでるゴミにも気をかけています。紙製品、ゴミ袋、カタログ、名刺などの印刷物は環境に配慮したエコマークのものを使用。パッケージ類、段ボールなどもリサイクル可能な材料を使用しています。


4. 国産木材を守る

整然と管理された吉野の山林

国内で使用する木材の6割は輸入品という現実

日本は、国土面積の約3分の2が森林という、世界でも有数の森林大国です。しかし、国内需要の木材の約6割を海外からの輸入に頼っています。(自給率 37.8%/2019年林野庁)「日本中に木がたくさん生えているのに、住宅や家具、建具などに使う木は海外のもの」という状況です。
戦後に植えた杉やヒノキは伐採期を迎えており、状況は以前より改善され ていますが、依然、輸入木材の使用が60%以上占めています。輸入増加の要因は、海外の良質な木材が円高の影響で安く購入できるようになったためです。木を管理するには人の手がかかり、人件費の高い日本の場合、どうしても海外産の安い木材に価格で負けてしまう、という理由があります。

木を植えて育てるシステムが大切

「CO2を吸収する木を伐採する」ことは、環境にとって良くないイメージがあるかもしれません。しかし、成長した木を伐採して利用し、新たに苗木を植え、その苗木が成長するサイクルを続けることにより、森は再生されます。

木材は焼却しても有害な成分を発生せず、大地と太陽、水がある限り、未来に残すことができる持続可能な資源ですが、大切なのは、木を「 植える」だけでなく、「育てる」システムです。

吉野杉で有名な木材の産地、奈良県吉野地区では、上記のような林業のシステムを500年続けていますが、海外の安い価格の木材流入によりその継続が年々難しくなってきています。
我々組子メーカーは、木を植えて育てることはできません。木を植えて育てるシステムを長年続けている産地としっかり繋がり、そこから国産木材を購入することが、未来につながる重要なことなのです。

手入れをしないまま森を放置すると、やがて枝が密集し根に光が届かなくなります。根は痩せ、細々とした樹木になります。
2019年9月の台風15号の際、千葉県で杉(山武杉)が倒れて電線や電柱を直撃し、その倒木が障害となって復興が大きく遅れました。手入れされていない木が多く、根元ではなく幹の途中から折れる「溝腐病」という 状態になっていたためでした。
日本は自然災害の多い国です。台風、大雨、大雪、地震などに、毎年日本のどこかが襲われます。適切に手入れをし、森の保水力を高め、健康な木を育てることが、国土保全、防災の意味からもとても重要です。

SDGs(持続可能な開発目標)

「SDGsの17分野の目標」のうち、森林の働きが14の目標達成に役に立つとされています。タニハタでは、極力地元に近い産地の木材を使用しています。また、国内の森林と国土保全のため、杉、ヒノキなどの国産木材のPRと使用を推進しています。
持続可能な未来をめざし、海外のお客様にも胸を張って、「100% made in Japan」と言える組子製品を、タニハタはこれからも作り続けていきます。

吉野産地での社員研修(ブログページへ

■環境省 気候変動アクション環境大臣表彰 2021

■国連 SBTイニシアチブから認定取得 2021

■富山県 SDGs宣言企業として認定 2021

■富山市 <富山市で学ぶSDGs教育旅行>参加企業 2021


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