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![]() 日本の浮世絵を楽しむ9 北斎と富士山「北斎と富岳三十六景」
葛飾北斎は生涯に渡り、実に多くの素晴らしい作品を描きましたが、「富岳三十六景」は彼の代表作であるだけでなく、今もなお日本のみならず世界の人々を魅了する浮世絵の傑作と言われます。
富岳三十六景の魅力はいくつも上げられますが、まずは「神奈川沖浪裏」の迫力ある白波をはじめとする、斬新で大胆な構図でしょう。
2020年2月4日以降の日本国旅券の査証ページには、この「富嶽三十六景」のうちの24作品があしらわれています。 「追加の裏富士十図」
ところで、実は「富岳三十六景」は大変売れ行きが好調であったことから、追加で十景が出版されました。
「北斎とベロ藍」
ベロ藍は18世紀初頭に、ドイツのベルリンで染料業者が偶然発見した人工顔料プルシャン・ブルーで、ベルリンで発見されたことから「ベロ藍」と呼ばれました。
「富岳百景」
「富岳三十六景」と追加で十景を描いた時、北斎は既に60歳を超えていましたが、富士山画への思いは途絶えることがなく、75歳になって富士山画の集大成となる「富嶽百景」を出版します。
「北斎と富士山」
若い頃から実に多種多様な絵を描いてきた北斎でしたが、晩年になって「富岳三十六景」を筆頭に風景画、それも富士山を描くことがライフワークとなっていきます。
「己六才より物の形状を写の癖ありて、半百の比より数々画図を顕すといへども、七十年前画く所は実に取に足ものなし。
(私は6歳の頃から物の形を写しとる癖があり、50歳の頃から数々の画図を描いてきたが、70歳より前に描いたものは、取るに足らないものだった。
老境に達してもなお、絵を描くことへのあくなき追及をする北斎にとって、富士山はどんなに描いても描き切れないほど、魅力のある題材だったのではないでしょうか?
富岳三十六景の風呂敷浮世絵柄の風呂敷の中でも、葛飾北斎の「富嶽三十六景」は海外からの旅行客に大人気。富士山が大好きな外国人には、「神奈川沖浪裏」柄と共に、この「威風快晴」の赤富士は大層好まれるそうです。 渋いところでは、「相州梅澤左(そうしゅううめざわのひだり)」が風呂敷になっています。 「梅沢左」とありますが、どうやら「梅沢在」か「梅沢庄」のあやまりで、現在の神奈川県二宮町梅沢地区のことだと考えられています。 原画は藍の濃淡の藍摺りですが、風呂敷では富士山と空を逆の藍のグラデーションで描き、山野は緑で、丹頂鶴で赤のワンポイントが粋な洒落た色合いの風呂敷になっています。
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