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日本の衣食住
水無月

雨の日の合羽

六月の代表的な別名は「水無月」です。
梅雨の時期で雨が多いのに、なぜ水が無い、と書くのでしょう?
「水無月」の「無」は「無い」ではなく「の」に当たる連体詞で、「水無月」は「水の月」ということから「水無月」になったのだそうです。
また別の説では、旧暦六月は田んぼに水を張る時期で、「水張り月」と呼ばれたことが変化して「みなづき」と言われるようになったとも言われています。
ともかくも、雨が多い「水無月」ですが、昔の雨除けとして使われたのは蓑と編み笠でした。
稲を収穫した後に残る稲藁を編んで作る蓑と編み笠は、雨や雪を凌ぐだけでなく日除けとしても人々の役に立ってくれました。
現在、蓑と編み笠に代わり雨の日にはおるものといえば、レインコートか合羽(かっぱ)でしょう。
特に自転車やバイクに乗る時は、雨合羽が欠かせません。
この「合羽(かっぱ)」という名前の語源は、ポルトガル語のcapaで、雨や雪を防ぐための外套を表わすものでした。
合羽の形の由来は、16世紀に日本にやってきた宣教師たちが纏っていた外套で、南蛮蓑ともよばれました。
当時の外套の素材は羅紗で、戦国武将たちはその豪華で重厚な質感や見た目を珍重し、権威の象徴として競って真似て作らせました。
江戸時代になると、上級武士、その後は裕福な商人や医師なども使うようになりました。
木綿が国内で生産されるようになると木綿合羽が生れ、わらび糊で和紙を継ぎ合わせ、桐油と柿渋を上に引いた、防水性のある紙合羽(桐油合羽)も作られるようになります。
明治時代末にはゴム引きの防水マントが生れ、昭和時代まで愛用されます。
その後、より防水性が求められ、手貼のゴム合羽やギャバ合羽が生まれます。
手貼りのゴム合羽は綿布の片面がゴムを引いた生地で出来たもので、ギャバ合羽は密度の高いギャバジン素材に防水処理を施した生地で作られました。
ギャバジンは、防水性だけでなく撥水や耐久性に優れた素材で重宝されました。
絹から木綿、ゴム引き、化繊、ビニール地と、時代を経て合羽の素材は変化してきて、現在では、防水性、撥水性だけでなく、通気性や防汚性などに優れた実用的な合羽やレインコートが生れています。

梅干しの七徳

梅雨のこの時期は、梅を使った保存食を作る梅仕事の季節です。
平安時代中期に書かれた日本最古の医学書「医心方」には、梅は三毒(血毒・水毒・食毒)を絶つとあり、梅干しが薬であったことが分かります。
江戸時代の本草学書『飲膳摘要』には、「梅干しの七徳」というものが書かれてます。

「梅干しの七徳」
 一、毒消しである。うどんには必ず梅干しを添えて食べた。
 二、腐るのを防ぐ効あり。夏は飯櫃の底に梅干しを一つ入れておけば、その飯は腐らない。
 三、疫気を避けるに効あり。旅館では必ず朝食に梅干しを添えるのが一般的である。
 四、その味変えず。
 五、息づかいに良い。走る際一粒口に含めば息切れせず。
 六、頭痛を医するに効がある。婦人頭痛する毎に梅干しをこめかみに貼るを常とする。
 七、梅干しよりなる梅酢は流行病に効ある。

梅干しにはクエン酸の疲労防止や回復、ポリフェノールによる抗酸化作用、ミネラルバランスを整え、カルシウムの吸収を高めるなど、数々の効用があります。
今年は春から想定外に高い気温となり、食品も傷みやすいし、体調も崩しがちです。
梅雨の湿気と暑さに負けず健康に過ごすのに、伝統的な健康食品の梅をうまく取り入れてみるのもよいでしょう。

梅雨時は掃除時

湿気が多い梅雨時は、実は掃除に向いている時です。
その理由は三つあります。
一つ目として、適度な湿気はカビや埃が飛び散るのを抑えてくれることがあります。
二つ目は、乾燥すると生まれる静電気が発生しないので、埃が取れやすくなるのです。
そして三つめは、夏と秋に最盛期を迎えるダニ発生を事前に予防できることです。
大掃除は年末の12月と思われるでしょうが、冬は乾燥して静電気が起こりやすいし、気温が低く油汚れも取れにくい時期です。
一年の締めくくりとして家をきれいにするのはよいですが、何かと慌ただしいことと思います。
梅雨時は前述の理由で掃除に向いていますし、長雨が続いて外出しにくい時は、家族でお掃除はいかがでしょう。
梅雨時のお掃除にお勧めなのは、まずは窓ガラスと網戸です。
湿度がある方が窓ガラスの汚れは落ちやすいし、網戸の埃も効率よく落とせます。
お風呂の掃除も、カビの胞子が飛び散りにくい湿気のあるこの梅雨時が向いています。
床掃除も同様に梅雨時が向いています。
フローリングやカーペットに落ちた埃も、梅雨時なら舞い上がることなく掃除して取ることが出来るんです。
カビやダニが沢山発生する夏を迎える前の梅雨時こそ、大掃除してその後の季節を快適に心地よく過ごしましょう。

おうちで楽しむ水無月の風呂敷包み

雨が多いこの時期、傘をよく使うと思いますが、畳んで持ち歩くのに濡れたままだと気になりますね。
そんな時は、撥水性の風呂敷で傘を二つ包みで包むと、濡れていても外に響かないし、持ちやすいです。
画像の風呂敷は朝倉染布の超撥水性風呂敷虹色で、水を弾き、水を包んで運べ、絞るとシャワーになるスグレモノ。
雨の時期には一枚あると重宝します。
http://store.furoshikible.com/category/water-repellent-l


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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