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「おうちで楽しむ和のくらし」 -はじめに-



日本には四季があり、私たち日本人は、古くから季節とともに移り変わる自然に寄り添い、歳時や年中行事を大切に生きてきました。

しかし、何事も便利で手軽に出来るようになった今、全てが簡素になり、多くの行事もしきたりも失われてきています。

その昔、木と竹と紙で作られていた日本の住宅も、現在では、建材も工法も従来の日本家屋とは違います。
素材も形も多様化し、変化してきています。

又、多くの住宅が間仕切りを増やし、個室が増え、畳の和室がない家も増えています。
多くの家庭が、床に座る床座から椅子座に変わり、日本人の生活スタイルは大きく変化してきたといえます。

欧米化が悪いことではありません。
便利な機能はどんどん取り入れればよいのです。
しかし、日本の気候を考慮に入れず取り入れたものからは、シックハウス症候群をはじめ、様々な不具合も生まれました。

外部と頑丈な扉と壁で遮断された堅牢な家やマンションは、安全安心かもしれません。
しかし、従来の開放的な日本の家屋が紡いで来た、周囲とのコミュニケーションを作る機会を奪ってしまっているともいえます。

今、「住まい」に関しても、従来の日本のくらしが見直されています。
光、風、空、土、緑、花、こんな美しい自然が四季折々に贈られる国に生まれたのです。
新しいことは勿論取り入れながらも、和のくらし、もう一度見直してみませんか?

日本のくらしを、風呂敷をはじめ、普段使いのものからご一緒に楽しんで頂ければと思います。





<<次回のはなし
つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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