株式会社 日本の窓
(にっぽんのまど)
登録業者No. G-0435
朝日新聞 DIGITAL(みちのく経済)に掲載されました。
間伐材使い「窓を変える」 東京都内の大規模工務店(パワービルダー)が、住宅用木製サッシの生産拠点を青森県十和田市に構えることになった。 これまでは海外からの輸入に頼っていたが、県産スギの間伐材などを使い大量生産することで低価格化を図り、需要の拡大をめざすという。 ●青森に木製サッシ工場 工場を建設するのは、東京都世田谷区に本社のある「東京組」(中野渡利八郎会長、従業員117人)だ。 同社は世田谷・目黒両区で毎年、350棟前後の住宅を建設しているが、20年ほど前から、断熱効果の高さに着目し木製サッシを導入している。 「冬場、家の中から暖気が逃げる。夏場、外の熱気が家の中に入ってくる。この6〜7割は窓を通して行われる」と中野渡会長。 「窓を変えることで、日本の住環境を大きく改善することが出来る」 日本木製サッシ工業会によると、木材はアルミに比べ、熱伝導率が1200分の1と低く熱を通しにくい。 このため木製サッシは、アルミサッシに比べ窓枠を通じた熱交換が起きにくく、「結露が発生しない」という。 住宅から熱が失われる熱貫流率を見ても、木製サッシはアルミに比べ20〜30%少なく、「サッシをアルミから木製に変えれば、 冷暖房費の3割は節約できるようになる」(中野渡会長)。 また、家の中の極端な温度差が体に悪影響を与える「ヒートショック」を減らすことも出来る、という。 しかし、国内の木製サッシは生産規模の小さい会社が多く、アルミサッシなどに比べると3〜4割高価となっている、という。 東京組はイタリアに大量発注することで低価格化を実現してきたが、サイズが6サイズしかなく使い方が限られていた。 折しも中野渡会長は、出身地でもある十和田市で、八斗沢地区の遊休地の利用を打診されていたこともあり、 サイズやデザインの自由度を確保するためなどから、自社生産を決断。 全国のパワービルダーとも連携し販路にもめどをつけることで、大量生産・低価格化を狙うことになった。 十和田市内に新会社「日本の窓」を立ち上げ、5月には工場(敷地面積8571平方メートル、 工場の延べ床面積2752平方メートル)が着工される。 建屋の建設費は約6億円。 約5億円のイタリア製工作機械を導入するほか、周辺整備なども含め、全体の投資額は約12億6700万円になる。 1日の最大生産量は100個(一般的な住宅で6・5棟分相当)で、初年度の売り上げは5億5千万円が目標だ。 原材料には県産スギ材の間伐材を調達、年間で1500〜3千立方メートルの利用を見込んでいる。 将来的には、フローリング材や家具などの製造へも拡大したい、という。 今回の工場進出は、十和田市にとっては14年ぶり。 地元から28人の新規雇用も予定されており、小山田久市長は「できる限りの支援をしていきたい」と話す。 http://www.asahi.com/area/fukushima/articles/MTW20160218070480004.html |
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