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権利を維持するには
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こんにちは!商標専門弁理士の長坂です。
まずは、現存天守12城の紹介から。
12番目でとりをつとめるのは、松山城(愛媛県松山市)です。
松山市はテレビドラマ「坂の上の雲」で舞台の一つとなる場所であり、ドラマの導入部分にも松山城の天守閣が出てきます。
その天守閣は江戸時代末期に再建されたもので、現存天守の中では最も新しいといわれています。
松山城は日本三大平山城の一つで壮大感がありますが、標高が130mを超えており、ロープウェイで向かうのが無難かもしれません。
ちなみに、本丸広場までは車椅子の方も登れるようです。
松山といえば、前出のドラマにも出てくる秋山兄弟・正岡子規・夏目漱石をはじめとする偉人、
映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルともいわれる道後温泉本館をはじめとする観光スポットで有名なところですね。
お土産としても、「坊っちゃん団子」「タルト」「母恵夢(ポエム)」等、数多くの銘菓があります。
ここからは商標のお話です。「松山城」は商標登録されているでしょうか?
答えはYES。
1968年にお酒の分野で登録されています(登録第783877号)。
今まで紹介したお城にまつわる商標は、お酒あるいはお菓子の分野での登録が多かったですね。
一年間、遠いようで身近な商標についてご紹介してきましたが、そのような商標の権利を維持するのも重要なことです。
特許庁の審査で許可が下りれば、自動的に商標登録されるわけではありません。
まずは登録料を納付する必要があります。
そして、商標登録を更新する際も、更新登録料の納付が必要です。
こう考えると、料金の納付時期に気をつけていればよさそうですが、もう一つ気をつけておきたい点があります。
それは、「普通名称化」です。
例えば、「うどんすき」は商標登録されていますが、いろいろな業者に使用された結果、誰の商標か分からない状況になり、
誰でも使える名称(=普通名称化)になってしまっています。
商標は使用してこそ価値が出るものですが、普通名称化しないよう、登録されていることをアピールしつつ使用してきましょう!
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講師:長坂 剛人 商標専門弁理士
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目黒駅前にある事務所「特許業務法人むつきパートナーズ」を本拠地に、お客様との面談と調査に全身全霊をささげる商標登録の専門家(商標専門弁理士)です。
地元に密着しているからできる迅速な対応・商標専門弁理士による丁寧な手続き・法人経営で安心のサポート体制。
ふらっと立ち寄れる身近な弁理士事務所としてご利用いただいています。
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