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コントロールする権利?
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こんにちは! 商標専門弁理士の長坂です。
まずは、現存天守12城の紹介から。
10番目は、高知城(高知県高知市)です。
初めてお城の模型を作ったのも、学生時代の共同制作で作ったのも、このお城で、個人的に感慨深いです。
本丸の建物が全て現存しているお城として有名で、城主の日常生活の場である本丸御殿から天守閣に入る構造となっています。
現在の天守閣は江戸時代中期に再建されたようですが、このお城を築いたのは、山内一豊。
2006年大河ドラマ「功名が辻」の主人公の一人ですので、ご存知の方も多いかと思います。
ちなみに、城内には一豊とその妻・千代の銅像が立っています。
高知城までは、ヨーロッパで実際走行していた車両もある、路面電車で行くのが最も便利。
もし、日曜日であれば、高知城の手前1キロにわたって市が開催されますので、JR高知駅から散策しながら向かうのもお勧めです。
高知といえば、最近は食べる生姜が一押しですが、やはりカツオ料理。
食べるならカツオのタタキ、お土産なら生節はいかがでしょうか?
ここからは商標のお話です。「高知城」は商標登録されているでしょうか?
答えはNO。
残念ながら、現在登録されている商標はないようです。
ちなみに、「功名が辻」は18分野で商標登録されています
(登録第4838969号、登録第4845150号、登録第4859220号、登録第4875321号)。
話は変わって、商標権は、誰からも文句をいわれないよう、マークを独占するためだけの権利と思っていませんか?
マークを独占しても、自分だけで広めるのは至難の業。
マークが広まらなければ、何のための権利か分からないでしょう。
本当のところ、商標権は、変な形でマークが広まらないよう、市場をコントロールするための権利でもあるのです。
つまり、商標登録をすれば、第三者にライセンスを与えられますので、「こんな感じでマークを使ってね」と自分の意図どおりにマークを広めてもらい、
全体として利益向上につなげることも可能になります。
商標権は、ライセンスを含め、事業ツールとしての一面がありますので、積極的に活用しましょう!
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講師:長坂 剛人 商標専門弁理士
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目黒駅前にある事務所「特許業務法人むつきパートナーズ」を本拠地に、お客様との面談と調査に全身全霊をささげる商標登録の専門家(商標専門弁理士)です。
地元に密着しているからできる迅速な対応・商標専門弁理士による丁寧な手続き・法人経営で安心のサポート体制。
ふらっと立ち寄れる身近な弁理士事務所としてご利用いただいています。
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