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風呂敷で楽しむ和のくらし 第111話
源氏物語の頃の衣食住―12

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源氏物語の頃の衣食住―11

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源氏物語の頃の衣食住―7

源氏物語の色―朧月夜の君の濃桜色

宮中の桜の宴の夜、光源氏は恋焦がれる藤壺に逢いたくて後宮に忍びこみますが、結局近づくことはできませんでした。
その帰り、弘徽殿の細殿で思いがけなく出会い、一夜を共にするのが朧月夜の君です。
朧月夜という名は、彼女が口ずさんでいた「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき」という和歌から名付けられました。

朧月夜の君は、当時一番の勢力者だった右大臣の六の君であり弘徽殿の女御の妹でもありました。
朧月夜の君は光源氏の兄である東宮(後の朱雀帝)の女御として入内する予定だったにも関わらず、光源氏との逢い引きは続き、これが露見したことで入内はとりやめとなってしまいます。
当初、右大臣は光源氏との結婚を考えますが、弘徽殿の女御の大反対で実現しませんでした。
その後、内侍(ないしのかみ)として宮中に上がると、朱雀帝の寵愛を一身に受けるのですが、光源氏との逢瀬も続けていたのでした。
そのことが発覚し、右大臣も弘徽殿女御も大層怒り、光源氏は須磨への隠棲を余儀なくされるのです。

朧月夜の君が光源氏に惹かれていることも承知の上で、その後も朱雀帝は朧月夜の君を傍において寵愛し続けます。
朱雀帝がとりわけ愛した朧月夜の君は、大層美しく魅力的な女人でしたが、光源氏のことが忘れられず、長く関係を続けてしまいます。
朧月夜の君は朱雀帝が退位した後は朱雀院に従いますが、朱雀院亡き後には再度、源氏と関係を持ってしまったりします。
しかし、時が経ち、自分が一番愛したのは光源氏だったけれど、自分を一番愛してくれたのは朱雀帝と悟り、朧月夜は最後には光源氏への想いを断ち切り出家するのです。

朧月夜の君は当時としては珍しく、自分の恋心に素直な奔放な女人として描かれますが、実は光源氏との最初の出会いで恋に落ち、初恋の人が忘れられずに生きた純情な人だったとも言えます。
朧月夜の君に、右大臣の娘で弘徽殿の女御の妹でなければ、光源氏の妻となれたかもしれなかったのに、という思いがなかったかどうか?
紫式部は女性の中にある沢山の想いや生き方を、それぞれの女君の姿を借りて見せてくれています。

朧月夜の君が光源氏との最初の出会いの時に交換した扇の色が、桜襲(さくらがさね)の色。
桜襲の色は、薄い桜色から躑躅色のような濃い色までのグラデーション。
初恋の頃の若々しさから、朱雀帝や光源氏を魅了する妖艶さまで、朧月夜の君の変化を表わしているようです。

源氏物語の頃の食―平安時代の調味料

源氏物語が描かれた平安時代、貴族の食卓には色々な食材が上がりましたが、調理はされておらず、調味料を付けて食べていたようです。
当時の調味料は、「四種器」(ししゅのもの)と呼ばれる「酒」「酢」「塩」「醤」の4種類でした。
これらの調味料が各自のお膳に置かれていて、好みの味付けにして食していたようです。
ただ、酒や醓は大変貴重だったので、四種器が頂けるのは貴族のもので、身分の低い人々は、「二種物」と呼ばれる「塩」と「酢」しか使えなかったようです。
奈良時代の「養老令」や平安時代の「延喜式」には、朝廷に「大膳職」と呼ばれる役所が置かれ、「主醤(しほのつかさ)」と呼ばれる役人が、「醓」や「未醤(みそ)」(現在の味噌の祖)をつくっていたと記されています。

源氏物語の頃の住まい―若紫のいた北山

光源氏は熱病にかかり、高名な僧侶のいる北山のなにがし寺に赴き、加持祈祷を受けました。
すぐに病は直りますが、大事を取って一晩寺に泊まることにし、寺の回りを散歩します。
この時、高貴な身分であろう尼僧と愛らしい少女を見かけるのですが、この少女こそがのちに源氏物語の紫の上となるのです。

この北山のなにがし寺については、いくつか候補がありますが、有名なのは鞍馬寺と大雲寺です。
長らく鞍馬寺とされて来ましたが、「若紫」の帖の記述との違いや、詳細な考証をした論文などが発表された後は、大雲寺説がとられるようになりました。
京都市が源氏物語千年紀事業として各地に設置した「源氏物語ゆかりの地」説明版には、「なにがし寺」の候補地として大雲寺と並んで鞍馬寺にも説明版が設置されています。

紫式部は若紫との出会いのこの寺がどこであるかはっきり書いていません。
それが故に、のちの読者は「光源氏がここにいてくれたらいいのに」と願い、鞍馬寺のように、いにしえの都のあちこちに伝説の場所が出来てきたのでしょう。

風呂敷しずくバッグ

エコバッグもいいけれど、こちらの形のバッグも持ち運びしやすくバッグらしく見えます。
風呂敷を裏表にして、三角形にします。
底辺の二つの端をそれぞれ一つ結びにします。
残りの上の両端を真結びしたら、しずくの形のバッグになります。

1分で出来る「ふふふふろしき~しずくバッグ」

ふ、ふ、ふ、ふ、ふろしき!
つつんで、むすんで、おでかけ!フー!
中表にして 三角形
ひとつ結びを ふたつ
表に返して 真結びふたつ
シンプル しずくバッグ
ふ、ふ、ふ、ふ、ふろしき!
つつんで むすんで おでかけ!
なんでもできる おどろき!
フロシキブルに ふろしき!フー!


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つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


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