休眠預金を活用した母子家庭向けハウス設立補助金の採択団体が決定いたしました。
NPO法人全国ひとり親居住支援機構が一般社団法人全国古民家再生協会さんとコンソーシアムを組み、募集を行なっておりました、休眠預金を活用した、空き家・古民家を母子家庭向けハウスとして整備する補助金。
23団体にご応募いただき、審査を重ねてまいりました。
どの団体さんも熱意、工夫がみられ、できることであれば、すべて採択したいという思いがふつふつと沸き起こってきました。
しかし、当然のことながら補助金には上限がございます。
審査員の皆様と協議を重ね、7団体を採択する運びとなりました。
特定非営利活動法人ダイバーシティ工房
シングルズキッズ株式会社
特定非営利活動法人宝塚 NPO センター
株式会社マタウマリンサービス
特定非営利活動法人ふうどばんく東北 AGAIN
株式会社弥平治
株式会社ククリテ
採択されたみなさま、おめでとうございます。
そして、これからともに頑張ってまいりましょう。
ここからがスタートです。
全国ひとり親居住支援機構として、みなさまに寄り添いながら、母子家庭向けハウスの設立に向けてサポートしてまいります。
＜採択団体さんの提案に対する評価＞
皆様からの提案資料、そして審査過程を拝見させていただいた中で感じた、採択団体さんの提案がどのように評価されたのかを個人的に記したいと思います。
○ 特定非営利活動法人ダイバーシティ工房
すでに多くの支援活動で実績があり、高い組織力がある。
既存の事業の経験から対象となる母子家庭像が明快であり、今後、既存の事業と母子ハウスの相乗効果を期待したい。
○ シングルズキッズ株式会社
社会福祉法人との連携が、今までにない取り組みであり今後のモデルになりえる。
事業者は幅広く居住支援に携わっており、運営の信頼がおける。社会福祉法人との連携により、母子家庭にとってどのような好影響がでるか期待したい。
建物を積極的に良い空間にしていこうという意欲があることも評価したい。
○ 特定非営利活動法人宝塚 NPO センター
地域への目線、地域への理解力が非常に高い。既存の活動で幅広い実績があり活動を実現できる実力、リソースがある点も評価が高い。
支援対象者となる当事者の顔がしっかりと見えており、地域に深く根ざした活動になることが期待できる。
○ 株式会社マタウマリンサービス
地域の観光事業、農業との連携によって母親に対して、バラエティのある仕事の創出を図っている点が評価できる。
自社で運営する保育事業を強みにして、保育士が運営に積極的に関わっていくという点も、母子の生活に安心感を与えてくれることが期待できる。
地方における母子ハウスのモデルとなることを期待する。
○ 特定非営利活動法人ふうどばんく東北 AGAIN
地道に「食」という活動をされており、地域に根ざしている。
「食」の支援から「住」の支援へとどう繋がっていくか、という点が今後の発展を期待させる。
古民家を積極的に再生させようとする意欲にも期待したい。
地方における母子ハウスのモデルとなることを期待する。
○ 株式会社弥平治
今までの活動実績が豊富で、安定感がある。
新たな母子ハウス、そしてコミュニティスペースができることにより、対象となる母子家庭と、地域との繋がりが増えていくことが期待できる。
対象建物以外への波及効果を期待したい。
○ 株式会社ククリテ
地域の工務店とコンソーシアムを組み、店舗として街に開かれていたという歴史を持つ既存建物のポテンシャルを考えて物件選定をしている点を評価したい。
今までの活動実績からも母子家庭だけではないお母さんやこどもたちの支援まで期待できるが、より支援の方法、体制を明確にしていくことが今後、求められる。
地方における母子ハウスのモデルとなることを期待したい。
残念ながら採択されなかった団体も
今回、残念ながら採択されなかった団体さんの中にも、本当に素晴らしい提案をしてくれている団体が多数ありました。
私たちはぜひ、みなさまが母子ハウスを実現できるよう、資金の提供をすることはできませんが、知識・知恵という部分で、ぜひサポートさせていただきたいと考えています。
今回、応募していただいたすべての団体さんとともに、より良い母子ハウスが全国に増え、安心して安全に住むことができる住まいの選択肢が増えていくことを心より願ってやみません。
