セッティングの話
◆セッティングの話

ちょっとあらたまった、とはいえベーシックなセッティングを知ることは、テーブルコーディネートではとても大切です。
フォーマルなセッティングは「英国式」と「フランス式」の2種類。
どちらも、カトラリー(スプーンやフォーク、ナイフ)は使う順に、外側からセッティングし、グラスも、使う順に右側から並べます。
つまり右から、食前酒(シャンパンやキールなど)用、白ワイン用、赤ワイン用、そしてお水用のグラスというようにセット。
しかし、その置き方や向きが、英国式とフランス式では異なります。
また、バターナイフの置き場ですが、デザート用のスプーンと一緒に位置皿の上に置いてもいいですし、パン皿の上でも構いません。
日本では、テーブルクロスに直接パンを置くことに抵抗がある人が多いため、フレンチレストランでフランス式セッティングでも、 パン皿が用意されることが多いようです。
パン皿がセッティングされていないレストランは、置き忘れているわけではありません。
正式なフランス式セッティングなので、パン皿を要求することのないように。

◆イギリス式セッティング
スプーンやフォークのプロング(先の部分)は表向き
カトラリーは下を揃える
グラスは一直線
パン皿は位置皿(ベースプレート)の左側
位置皿は中央に絵のないラウンド柄のものが多い

◆フランス式セッティング スプーンやフォークのプロング(先の部分)は裏向き
(裏に家紋などを彫りこんで、家代々使われる銀食器であることを見せるためとも言われています)
カトラリーは下を斜めやジグザグにし一直線に揃えない
グラスも流線形。一直線ではない
パン皿は置かない
(テーブルクロスが清潔である事のアピールとも言われています)
位置皿は中央に絵のある華やかなものが多い

センターピースに花を飾ったり、テーブルのアクセントとして、テーブルベルや、陶器でできた人形などのフィギュアを置いて、 楽しく演出するという面は同じ。
また、クロスは「白のリネン(麻製)でダマスク織り」が一番格式高いとされています。
フランス式セッティングでは、花柄〈レース・刺繍〉のクロスを使うと、よりフランス的なイメージになります。