テーブルリネンの話
◆テーブルリネン

「リネン」とは本来「麻」のこと。
麻には抗菌作用があるといわれるため、ナプキンなど使われるのでしょう。
テーブルコーディネートにおいてのリネンは、テーブルクロス、プレイスマット、ナプキンなどの布製品全般をさします。

まず、テーブルクロス。
フォーマルのセッティングの場合、テーブルから20~30cm下がるくらいが一般的。
一番格式が高いのは、白色の麻製でダマスク織り(綾織の一種です)のもの。
色数が増えるほど、濃くなるほどカジュアルになります。
テーブルクロスの下に敷くのがアンダークロス。
ネル製の布でクッション的な役割をし、食器にもテーブルにも優しいです。
たいていのレストランはアンダークロスを敷いていると思いますので、さりげなく触ってチェックしてみてください。

次に、プレイスマット。
ランチョンマットやティーマットの総称で、カジュアルなセッティングの場合に使用。
最近では、布製のほか竹や籐で編んだエスニック調のもの、和紙ものなど、いろんな種類があり、食事のメニューに合わせて楽しめます。
テーブルに直接セットしたり、テーブルクロスとの色合わせを考えながらセッティングしても良いでしょう。

最後にナプキン。
ディナー用50cm角、ランチ用30cm角、ティー用20cm角、カクテル用15cm角が一般的。
ゲストを迎える場合、同じナプキンを違う折り方に、同じ折り方で全員違う色というのも楽しいですね。
ナプキンリングを使うときも、まるめて留めるだけではなく、プリーツにしたり、広げたり、2つ折りにしたりアレンジもいろいろ。
ナプキンリングも多種がありますが、ナプキンリングは基本的にはカジュアルなセッティングに使います。

紙ナプキンもとても便利。
日本ではレストラン以外でナプキンを使う習慣があまりないため、 友達を招いた時にナプキンをセッティングしておくと、気を使って使わないことが多いようです。
お客様の洋服を汚さないためのものなのに、使わないと意味がありません。
そこで紙ナプキンの登場。
最近では輸入物でいろいろな形、大きさ、柄のものがたくさんあります。
(100円ショップにも売っていて感動しちゃいます)
紙だと簡単に拭き取れますし、お客様もあまり気を使わずに済みますよね。


◆ナプキンキャンドル

テーブルに高さがないときに使います。
くるくるっとまるめるだけで簡単なので、私はホームパーティーの時によく使います。

作り方
1.三角形に折る
2.底辺からくるくるっと巻く
3.半分に折って、グラスに入れるだけ

テーブルコーディネートに高さがないとき、便利です。




◆バナナ

テーブルに色が少ない時に、華やかにするために使います。

作り方
1.三角形に折る
2.底辺の両端を上にあわせる
3.3分の1のところまで折り上げる
4.下に折り返す
5.裏にして、筒状にする
6.表に返して、筒状にして立て、バナナのようにひろげて出来上がり





さらに、アクセントとなるテーブルランナーに。
テーブルランナーはテーブルの中央に掛ける帯状の布。
幅30~40cm×長さ120~250cmのものが主流です。
柄物クロスの上に無地のランナー、無地クロスに柄物のランナーなどでアクセントを。
また、古着の着物の帯を使うのも欧米では人気です。
テーブルランナー種に、テーブルの奥行き(短い方)に対し、掛ける布をブリッジランナーといい区別することもあります。