グラスの話
◆グラスの話。

テーブルコーディネートでは、グラスは使う順に右からセットします。
ですから一番右は食前酒用グラス。シャンパングラスが多いでしょう。


セッティングの場合、右から、食前酒用、白ワイン用、赤ワイン用で、一番左がお水用になります。

シャンパングラスには、シャンパンフルートとシャンパンクープの2種類があります。
長い方が、シャンパンフルート。
スパークリングワインを飲む時、正式なのはこちらです。
スパークリングワインとほかのワインとの違いは泡。
その泡を楽しめるよう、長くなっています。「泡を楽しむ」って素敵な言葉ですよね。
また、スパークリングワインベースのカクテル(ミモザ・キールロワイヤルなど)もこのグラスを使います。

お祝いの乾杯!に使うのが、シャンパンクープ。
こちらは商業的にできている形。
結婚式などで、一度にたくさんのグラスを運ぶ時、シャンパンフルートでは、背が高い分、不安定で運びにくいですよね。
シャンパンクープなら、背が低いので安定して運ぶことができます。
さらに、乾杯用は通常の飲用と異なり、少量でOK。
シャンパンクープは、それほど量が入らないので適切 なのです。

テーブルコーディネートでは、一般的に食前酒用ならば、シャンパンフルートをセットします。
誕生日やのお祝いのコーディネートには、シャンパンクープの方がいいでしょう。
主役には、その人のグラスにリボンなどをつけるという演出も、お洒落です。

次にワイングラス。
大小ありますが、小が白ワイン用、大が赤ワイン用です。
料理の順ならば、前菜、魚、肉となりますから、食前酒用のグラスの左に白ワイングラスを置くのが一般的。
白ワインは冷やしていただくので、冷たいうちに飲み干せるよう、小さ目のグラスです。
ドイツの白ワイン用のグラスは、持つ脚の部分にデザインを施し、手の熱がグラスに伝わりにくい工夫がされています。
白ワインをより美味しく飲む気配りなのです。

一方、赤ワイン用はワインだけでなく、ジュースやミルク、水など他の用途にも使えるので、シリーズで揃える場合は、赤ワイン用から揃えるといいでしょう。
赤ワインは常温でいただき、空気に触れさせ、香りや味をまろやかにするので大きめです。
ゴブレットはワイングラスのシリーズの中で、一番大きいサイズで水用です。

余談ですが、私はワインのテーブルセッティングに花を飾るときは、グラス類やカラフェを使います。気をつけたいのは茎が見える透明部分。
隠したい場合は、ナプキン(紙ナプキンでもOK)やバンダナなどで包み、リボンで結ぶと可愛らしいです。
英字新聞に麻紐という組み合わせもオシャレ。
色とりどりのビー玉で隠すのも面白いですね。
小さめのグラスをたくさん置き、各々に一輪挿してランナー替わりに並べても楽しいテーブルになりますよ!