夏の食卓の話
◆夏の食卓の話

梅雨。
気分も憂鬱になりそうな季節ですが、雨に濡れた紫陽花が心を落ち着けてくれます。
紫陽花には様々な色がありますが、バラバラの色が咲いていても綺麗ですよね。
それは、トーンによるもの。色の強さ(濃さ)と明るさが同じなので、青、紫、桃、水色が並んでも、統一感があり馴染んで見えるのです。

梅雨や夏の暑さを吹き飛ばす、涼しげな食卓は、色と素材で涼しさを表現しましょう。

涼しさを表現する色は、青や水色など。最初の紫陽花の例のようにトーンを合わせると、何種類もの色を同時に使ってもうるさくなりません。
青に近い紫が一緒でも、緑が入ってもOK。反対色の黄色やオレンジ色を使うと、際立ち、アクセント効果になります。

素材で表現するならガラス。
見ただけで清涼感があります。竹を割って作った器や、編んだ籐なども、涼し気なイメージがあります。

ガラスの器を使うときは、白い陶器のお皿に置くと、透明度が映え涼しさがアップ。
また、ガラス細工の人形を置いたり、ビー玉を転がすだけでも爽やかな感じになりますよ。

夏は、切り花のもちがあまりよくありません。
その代わり、小さめの鉢植えのお花をテーブルに飾ったり、観葉植物のグリーン空間に置くだけで素敵。
すっきりとしたテーブルを演出してくれます。