商品から探す
部屋から探す
目的から探す
風呂敷で楽しむ和のくらし 第104話
源氏物語の頃の衣食住―5

風呂敷で楽しむ和のくらし 第103話
源氏物語の頃の衣食住―4

風呂敷で楽しむ和のくらし 第102話
源氏物語の頃の衣食住―3

風呂敷で楽しむ和のくらし 第101話
源氏物語の頃の衣食住―2

風呂敷で楽しむ和のくらし 第100話
源氏物語の頃の衣食住―1

風呂敷で楽しむ和のくらし 第99話
日本の衣食住 師走

風呂敷で楽しむ和のくらし 第98話
日本の衣食住 霜月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第97話
日本の衣食住 神無月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第96話
日本の衣食住 長月

風呂敷で楽しむ和のくらし 第95話
日本の衣食住 葉月

バックナンバー

 

12月 師走

月の名前 ~師走~



12月は、一年の最後の月として、果ての月、暮古月(くれこづき)、極月(ごくげつ)、限月(かぎりのつき)などと呼ばれますが、 師走(しわす)が一番なじみ深い呼び方でしょう。

「師走」の語源としては、年末は師(先生)も忙しく走り回るから、という説をよく聞きますが、実ははっきりせず、 「師走」という字は当て字のようです。
ただし、日本書紀では「十有ニ月(しはす)」、万葉集では「十二月(しわす)」と表されたりと、古来より「しわす(しはす)」と呼ばれていました。
「しわす(しはす)」という言葉の由来としては、歳(とし)から「し」、果つから「はす」、合わせて歳が果つので、 「しはす」となったとか、四季の果てる月の意味の「四極(しはつ)」だとか、こちらも色々な説が伝えられています。

本来、十二月を「しわす」とはどうやっても読めないでしょう。
しかし、行く年と季節を惜しむ日本人の感性と、日本のことばの豊かさは、「しわす」という単語を生み、 一年を最後まで味わい尽くそうとしたのでないでしょうか。


煤払い



煤払いとは、一年に一度、家の煤を払い、掃除することで、現在の年末の大掃除の元でもあります。
本来の煤払いは、神棚や仏壇の掃除をし、その後、竈のある台所から始め、それぞれの部屋を掃除しました。
掃除道具は、笹竹の先に葉や藁をつけたものを作り、それで家の内外を掃き清めました。
この竹を清めの竹という地方もあり、煤払いは、年神様を迎えるための、お清めの行事でもありました。

江戸時代には、煤払いは12月13日に行われるようになります。
旧暦のこの日は、婚礼以外は何をするにも大吉の最吉日。
煤払いをして、一年の汚れと穢れを払い、新しい年を迎える準備をするには、最適の日だったのです。
昔は、炭や薪で煮炊きをし、暖を取ったので、家の天井や壁は、煤で相当汚れました。煤払いで煤を落とすと、 さぞかしすっきり晴れやかになったでしょう。
江戸城はじめ商家などでは、煤払いの後、胴上げをした、とも伝えられています。
煤払いは単なる清掃というだけでなく、厄落としやお正月を迎える祝事でもあったのです。

最近では、大掃除は年末に行うのが一般的になっています。
今は煤など溜まらず、よい掃除道具も沢山あり、掃除も随分楽になりました。
それでも、早め早めに掃除しておくと、年末は格段に気楽になります。
今年は最吉日とされる12月13日を、煤払いならぬ大掃除の手始めの日として、早めに年神様を迎える準備をなさいませんか?


冬至



北半球で太陽の高さが一番低くなる日を冬至と呼びます。
暗く寒い冬の中でも、冬至は一番昼が短く、夜が長い日です。
今と違い、電気もガスもない時代に、赤道に近い暖かい地域以外の人々にとって、冬を越すということは一大事だったでしょう。

しかし、冬至を過ぎれば、日脚が伸びて日毎に日照が増えていきます。
冬至は「一陽来復」とも言われ、冬から春への兆しであり、新しい年が始まる希望の日でもありました。

昔から日本では、冬至には、かぼちゃを食べ、柚子湯に入ると、運気が上がり、無病息災でいられると言い伝えられてきました。

かぼちゃには、体内でビタミンAに変わるβカロテンをはじめ、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、カルシウムや鉄分も含まれています。
ビタミンとは縁遠い外観ですが、実は皮膚を守り、感染症への抵抗力をつけてくれる栄養素満点の野菜です。
冬場に取れる野菜が少なかった昔、長期保存がきき、保存期間が延びても栄養素の損失が少ないかぼちゃは、実に冬を越すのに必要不可欠なものでした。

ところでかぼちゃの別名は南瓜(なんきん)。
「ん」がつくと、「運」がつくと考え、南瓜のように「ん」が二つつくものはより運気が上がる、と縁起を担ぎました。
栄養があり、運気も上がる、名実ともに、かぼちゃは冬至のスターなのですね。

もう一つのスターは柚子。
柚子のビタミンCには疲労回復効果があり、精油成分のリモネンやシトラールは、血行促進や肌の保湿に効果があります。
柚子のかぐわしい香りにはアロマテラピーのリラックス効果もあり、柚子は食用としても、お風呂に入れても、効能が高い優れた果物なのです。

しかし、なぜ冬至に柚子湯なのか?
冬至(とうじ)=湯治。
湯につかり病を治すことにかけています。
日本人は、南瓜(なんきん)の「ん」が運気を上げる、と同様、言葉のプラシーボ効果を縦横無尽に活用して来たことが分かります。

寒い冬至の時期に手に入る、数少ない栄養溢れる食材が、かぼちゃと柚子。
それらを食べるだけでなく、フルに活用する知恵で、昔の人は冬を乗り切ってきたのですね。


おうちで楽しむクリスマス

サンタクリスマスツリー柄小風呂敷でタペストリー


小風呂敷&リボンクリスマスリース


クリスマス柄小風呂敷タペストリー
小風呂敷&リボンクリスマスリース
従来の日本の年中行事にはなかったけれど、今やしっかり定着したのがクリスマス。
古来より日本人は、外来の文化を上手に取捨選択して取り入れました。
クリスマスカラーの小風呂敷とリボンで簡単にクリスマスリースも作れますよ♪


<<次回のはなし 前回のはなし>>



つつみ純子
お茶の水女子大学卒/風呂敷文化研究家/和文化コンシェルジュ/エコ・クッキング・ナビゲーター/福祉住環境コーディネーター2級/NPO法人徳育と人間力育成研究所アドバイザー
「日本の伝統文化を身近に再発見する」をキーワードに、風呂敷を通して、日本人の知恵や文化をお伝えしています。
又、日本古来の「年中行事」や「四季のしつらい」、「伝統食育」など、日本の生活文化を伝える講演やワークショップも展開しております。
2011年には国際交流基金からポーランド・グルジア等に派遣され、文化交流事業の風呂敷講師として、大学・政府関係機関などで風呂敷講座を行いました。
国内のみならず海外の方々へも、風呂敷を通して日本文化と日本の心をお伝えして参りたいと思い、 オリジナル風呂敷「ふろしきぶる風呂敷」と「つつみフロシキブック」を製作しました。
2020年東京オリンピックでは「大江戸オリンピックは風呂敷でおもてなし」を提唱しています。
また研究し纏めてきた「ふろしき学」が、2015年より都立で単位認定のある授業に採用され、実施しております。
学校教育の中でも、ふろしき文化をこどもたちに伝えていきたいと思っています。
「ふろしきぶる風呂敷」を活用した風呂敷文化の普及及び販売が、東京都中小企業振興公社の支援を受けることになりました。


□URL http://www.furoshikible.com/
□blog http://ameblo.jp/11264ki/
□Facebook https://www.facebook.com/junko.tsutsumi.332


403ギャラリー
出店資料請求

ヘルプ   403について   403でビジネス
住まいのオーダーメード館403とは
注文・お問い合わせについて
メールマガジン登録・解除
サイトマップ
  企業情報
403新宿ギャラリー
社長のブログ
新宿御苑前のオーダー建材ショールームスタッフ日記
  住まいのオーダーメード館403 出店用ガイド
「つくる・売る」研究会
403出店 資料請求
無料リンク集登録(工務店・設計事務所等)

このページの上へ戻る